国内産小麦はどれほど、
日本でつくられているのでしょうか?
現在の国内産小麦の自給率は14%です。
ここ何年も変わっていないようです。
小麦を作っても農家にとっては、
あまり利益にはならないと以前聞いた事が
有ります。
【安い小麦に高い農薬は使えない】と
言われた事が有ります。
これはこれで、あまり農薬を使わないで
作ってもらえれば良いのですが、、。
国内産小麦は、多くは麺類の材料と
なります。
パンに使用するのはほんの一部にしか
過ぎません。
如何に少ない量かがわかります。
大手はもちろんあまりたくさん
使えませんし、リテイルベーカリーで
国内産小麦と言って居る所も
外国産と混ぜて使っているところが
多いです。
国内産小麦だけでパンを作っている所は
非常に少ないです。
それは、国内産小麦が手に入らない
からではなく、
外麦を混ぜたほうが作りやすいからです。
外麦はグルテンが高く、パンがよく
膨らみます。水分が多く入るので、
小麦の量が少なくてすみます。
国内産小麦でパンを作る
良いこと
国内産小麦でパンを作ってもらいたいです。
多くのパン屋さんにも、ご家庭でも
、レストランのパン作りでもピザの台にしても
、国内産小麦で作ってもらいたいです。
1 一番に上げるのが、安全性です。
外国、特にアメリカでは、
小麦の品種改良が発達していて、
昔に比べ、何倍もの収穫量となっています。
その分栄養価等が昔の小麦と違って
きています。
農薬についても、国内産の小麦の方が
安全と言えます。
それに 輸入小麦のように
ポストハーベストが有りませんので。
(収穫後の農産物に使用する殺菌剤、
防かび剤などのこと)
2 次にあげるのが 作り易さです。
外麦でなれている人は難しいと
思っていますが、
国内産小麦でなれてしまうと、
時間的にもこちらのほうが楽です。
初めに 慣れるまでの時間がかかりますが、
それを過ぎれば優しいのです。
まず、捏ねの時間が短縮されます。
ベンチタイムも物によっては
省略出来ます。
3 価格の問題
正直価格は外麦にくらべて国内産小麦は
高いです。
ここで 考えるのが、商品の差別化です。
イーストではなく 天然酵母で作り、
付加価値をつけて、価格を上げて
販売をします。
すべての商品をそのようにするのは
大変でしたら、一つだけでもそのような
商品を作り出すのも良いと思います。
まだまだ、一般の小さなお店には、
国内産小麦を100%使った商品を
販売している所が少ないですから。
味の違いも大きな差です。
国内産小麦と天然酵母で作るパンの
味は、おだやかで優しい味になります。
特に、シンプルな生地にするとその差が
よくわかります。
ぜひ 作ってみてください。
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