永い間パンに関わってきて、
最近とても思うことが有ります。
現在では、大手の工場生産のパンを
食べている人の割合が非常に多くなっています。
個人のお店でパンを購入する人は、
全体から見ると、本当に少ない人数です。
パンの大きさについて
パンの大きさも、だんだん大きくなってきました。
食パンに関しては、形は大きくなってきましたが、
一斤の重さが(以前の一斤のパンは450gでした)
だんだん、少なくなったので、
国が基準を設け一斤は340g以上となりました。
(これも暫く前の話ですが、)
それでも以前の一斤に比べれば、ずいぶん少なくなりました。
一斤を450gで売っているパン屋さんも有ります。
購入する時は価格だけで判断せずに、
重さも気にすると良いです。
見た目だけ大きく、重さが無いと言うことは、
空気が沢山入っているようです。
これは、菓子パンにしても、同じです。
以前のアンパン、クリームパン、ジャムパン、
などは、それ程大きくなかったです。
しかし、ここ何年かのうちに、
2~3倍の大きさになったと思います。
大手のパンが出てきて大きくなり、(これは、一種の価格競争です)
コンビニでパンを扱うようになり、
ますます助長されたように思います。
購入する、側から見れば、大きいほうが
、特をした気分になります。
大きいのと小さいのが、
同じ価格で有ればどうしても大きな方を買うのが心理です。
これはパンに限らず、野菜や、魚、でもそうです。
ですから大きくした方が売れるので
、競争でどんどん大きくなっていったと思います。
しかし、内容は?と言うと、それこそ、ふわふわで、
軽く、空気ばかりで、どれだけ小麦粉を使っているのか?
と思うほどです。
でも最近の若い人たちは、パンと言うとその大きさしか知らないのです。
そして、その、柔らかくふわふわのパンしか知らないのです。
いくら柔らかく、大きい物が売れるからと言っても、
本当のパンの形では無いような気がします。
造り手が、しっかり小麦粉を使ったパンを提供して行かなければと思います。
大きさもさほど大きくなくても、一つ食べれば、
それなりに腹持ちがするパンを作りたいです。
今日はここ迄深呼吸を3回してオシマイ。
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